Vans 80s vintage “ERA” KROQ promotional model.

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職業柄、アパレル用品は着用しなくなっても捨てられない、売れない。特に買い直せないヴィンテージ物。結果…収納、保管に困る。

分かっちゃいるけど、手放せない。

娘が産まれて買う数こそ減ったが、収納し切れていない。ちなみに嫁も女性には珍しく収集癖がある…

2歳を過ぎて自由に動き回る娘のために、家の中にもっとスペースを作ってあげようと嫁と断捨離を決意した。売れるものは売る、捨てるものは捨てる。その中でも珍しいもの、お気に入りはアーカイブ的に記録を残しておこうと思う。

Vintage Sneakerと復刻モデル

アパレル関連で最もコレクターの多いジャンルのひとつがスニーカー、特にヴィンテージスニーカー。メジャーどころではNIKE、adidas、converse、Vans、keds などなど…ナイキのAIR JORDANシリーズ、AIR MAXシリーズが代表的でしょうか。

また近年の90年代リバイバルブームによって、各社、当時のスニーカーを復刻販売しているので、オリジナルにも注目が集まっている。業界で話題となったのがアメリカ本国のConverseが発表した通称CT70、70年代のChuck Taylor(all starの前身)だろう。かかとに黒いパッチのついたモデルだ、街中でも見かけることが多い。
※現在、権利関係の都合で本国コンバース商品は日本では原則的に販売できないことを記しておく。

幅広く奥深いスニーカーコレクションの中でも、個人的にキリがないと思っているのが、VANSだ。その理由をヴァンズの創業当初のユニークな販売戦略から解説しよう。

Vans社のユニークな販売戦略とは?

創業当初のVansは完全受注生産方式を採用していた。午前中に受けた注文の商品を、当日午後には渡していたそうだから驚きだ。実は今でもこのシステムは受け継がれており、アメリカ本国ではリーズナブルにカスタムオーダーが可能だ。流石に現在は当日受け渡しはできないが…10年ほど前、Vansのお膝元カリフォルニアのCosta Mesaに住んでいた時は良くお世話になったサービス。

強みを活かした広告宣伝

創業者たちはこの小ロット生産のシステムをプロモーションにも活かした。通常であれば大きなロットが必要なオリジナルアイテムを1点から生産できる強みを活かし、企業のノベルティアイテム生産を請け負った。限定1足だとか、企業側にとっても広告戦略の幅が広がり非常にありがたい。

その後はスティーブ・キャバレロをはじめ有名スケーターなどのスポンサーとなり、シグネチャーモデルの販売を行ったことは有名だろう。

KROQプレゼント用ERA

さて前置きが長くなったが、本題のアイテム。
こちらのモデルは1980年台後半に、Los Angelesの伝説的なラジオ局KROQ(FM 106.7)の聴取者プレゼント企画で生産されたアイテム。

Vans vintage era KROQ promotional item Made in USA ヴァンズ エラ ヴィンテージ
もちろんMade in USAの文字が入るアメリカ製。

Vans vintage era KROQ promotional item ヴァンズ エラ ヴィンテージ
革張りのインソールもこの頃までの仕様。

Vans vintage era KROQ promotional item ヴァンズ エラ ヴィンテージ
KROQの文字と周波数である「106.7」が総柄でプリントされており、サイドテープにもビッシリ。広告効果も高かったであろうことが予想できるが、ファッションアイテムとしてのデザイン性も高い。

同局とVansはwarped tourを共催したり、ロサンゼルスを中心とした西海岸カルチャーをつくってきた会社同士、現在でも良好な関係が続いているようだ。何年か前にもカスタムモデルのSKATE-HIのプレゼント企画を行なっていたように記憶している。

当時の情報が無いのでハッキリしたことは分からないが、現物はこの1足しか見たことなく、ウェブでの情報もほとんど出てこないことから、他のプロモーション商品と同じく生産数はかなり少なかったと思われる。KROQに問い合わせたが、残念ながら返信なし...

小ロット生産のオリジナル企画が多い

ということがVansコレクションはキリがないという理由だ。今回紹介したもの以外にも、Vansにはコレクター欲をくすぐるアイテムが沢山あり、ファンサイトが世界中にある。

カメラのレンズ沼ならぬヴァンズ沼、はまらないように...

靴箱に面白いものがあれば、またご紹介します。

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