メニエール病と診断されるまでと症状改善に至るまで

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今井翼さんのジャニーズ退社の際に話題になったメニエール病。僕もその患者のひとりで、同じように休職を経験した。病名が無い(認知度が低い)と周りに理解されづらい。しかし、有名人が病気を公表することで、一般の方への病気の認知度が上がり、働きやすい環境につながる。めまい、耳鳴り、耳閉感の症状もつらいが、診断されるまでの環境が一番しんどかった。

今回は発症から診断、そして症状が落ち着いている現在までの流れを中心に僕のメニエール病との付き合い方について書いておきたい。時系列なので読みづらいかもしれませんが、お付き合いいただけると幸いです。

休職の手続きなどはこちらから。
メニエール病で仕事を休職した方法

*こちらの記事は個人の体験談であり、病気の診断、治療に関しては担当の医師に従ってください。

初めての『めまい』、病院へ

5年ほど前のある日の朝、仕事に行こうと準備していると、突然立っていられないほどの激しい眩暈に襲われた。横になり安静にすると、グルグルめまいと言われる、世界が回っているような状態は10分程で収まり、その時は立ち眩みの酷いものかな、と気に留めていなかった。

頻発するグルグル眩暈

その後も何度かこのようなめまいが起こったが、安静にすると長くても30分程度で落ち着いていた。しかし、仕事の忙しさもあり深く考えていなかった。

初めての発作から1カ月ほど経ったある日、通勤時に駅のホームで再び激しいめまいに襲われる。何とかベンチにたどり着いたが、座って安静にしてもなかなか治まらない。吐き気もあるが、我慢できる。結局1時間程度掛かり落ち着いた。この時は、すべての音が遠くに聞こえ、夢の中にいるようだったのを覚えている。

立ち上がって歩き出したところで更なる異変に気付く。うまく歩けない...バランスが取れずフラつく。ベンチに戻り嫁に電話。車で迎えに来てもらい、そのまま近所の脳神経外科へ。学生時代に脳震盪でお世話になって以来の脳神経外科だ。

初診、原因は不明

医師の問診に続き、念のためCTを撮ったが、特に異常なし。めまい止めなどの薬を数種類処方され、「続くようなら再診を」と言われ終わり。診察が終わるころにはふらつきも落ち着いていたが、その日は久しぶりに仕事を休み自宅で安静にした。

当時の仕事は、従業員10名弱の会社の雇われ社長だった。長期海外出張も多く、店舗も運営しており、プレイイングマネージャーとして働いていたので、基本的に休みは無かった。(ちなみにこの店舗に今井翼さんがたまに来店してくれていたので、病気のこともあり勝手に親近感を持っている。)

薬の効果が出る

薬を飲んでいたためか、それからしばらくはめまい発作は出なかった。出ても軽い立ち眩み程度。確か2週間分出された薬を飲み切ってもひどい発作は出なかったが、駅での発作の印象が強く残っており、激しいめまいの時に飲むめまい止めは常に持ち歩いていた。

こちらの漢方と同じものを処方されましたが、長い目で見ると効果があったような気がします。もちろん個人の感想ですが。

久しぶりの発作

初診から2カ月ほど経過したある日、出勤前に突然のめまいに襲われた。薬を飲み2時間ほど安静にすると落ち着いたが、耳の詰まった感じがすごく不快だった。病院に行き、再度診察を受けたが、詳しい検査をすることはなく、薬を処方してもらい終わり。

その後も1カ月~数カ月ごとに、落ち着いては再発、通院を繰り返したが、諸事情あり社長を退任、転職した頃から発作は落ち着いていった。ストレスが関係しているのかもしれない。

再発

転職し、1年ほどが経過した頃、久しぶりにめまいに襲われた。職場だったが、社長に断り、ソファで横になった。吐き気もあり、動けない状態が3時間以上続いた。薬は持っておらず、ただただ時間が過ぎるのを待った。落ち着いた時には退社時間を過ぎており、そのまま帰宅。捨てずにとっておいた薬を飲み就寝。めまいの時は寝つきが悪く、よく目が覚める。

別の病院での検査の結果『疑い』

翌日、近所の病院へ。引っ越したこともあり、以前とは別の病院だ。嫁がめまいに詳しい先生がいるところを探してくれた。意図せずではあるが、セカンドオピニオンを聞くこととなる。

問診の際、1年以上前に似た症状があったことを伝えると、前の病院ではなかった検査をいくつか行った。眼振検査、片足立ちなど機械を使った平衡感覚の検査、聴力検査など。

その結果、左耳の低音の聴力が低下していること、平衡感覚に異常があることが分かり、先生から『メニエール病の疑い』とのお言葉。そして病気についての説明、なぜ『疑い』であるかの説明を受けた。長期的な診断を行い、反復的にめまい発作を繰り返すことを確認しないと正式に診断は下せないことだった。

今回も薬で様子を見ることになった。釈然としなかったが、症状にはストレスが関係しているから、あまり気にしないことと念押しされた。いやいや、気になります。

継続する発作と治療、そして診断

その後もグルグルめまい、たまにフワフワめまい、耳閉感(というらしい)は不定期ではあるが続いたため、定期的に通院することとなった。服薬が主な治療だが、検査も随時行い、薬の効果を測りながら症状の改善を目指した。発作がひどいときは点滴も行い、症状を治めてくれた。

そんな生活が数カ月続いたある日、検査のあとに先生が「メニエール病と診断して良さそうだね」と一言。なんともあいまいな...

今となってはこの先生は、きちんと知識があるからこそ、すぐに診断しなかったと思え、信頼していますが、この時はちょっと不信感を抱きました。

診断後

薬は継続して服用し、発作が起きれば点滴に行く。(発作時に病院に行くのが結構しんどいが、行ってしまえば楽になるから頑張れた)という暮らしを続けた。起き上がることができない日もあるが、割り切って休む。幸い、在宅勤務や当日有給など融通を利かせてもらい、仕事も大きな影響なく続けられた。

転職、そして症状悪化

病気とうまく付き合っていく自信もついた頃、仕事で良い話をいただき、ステップアップするため転職した。しかし、この決断がまずかった。海外出張の多さや環境の変化に伴い、落ち着いていた症状が悪化...発作の頻度も上がり、3日も仕事に行けないこともあった。結果、1年経たない間に仕事に大きな穴を空けてしまった。


休職という選択肢

しばらくは騙し騙し働いていたが、社長、主治医と相談し、少しの期間、休職して症状改善を図ることとなった。
休職に関する記事はコチラからどうぞ。

『疑い』と言われたときにストレスが良くないと聞いていたが、休職し、服薬を続けると漸次的に症状は落ち着いていった。予定通り1カ月で復職。休職という選択をしたことにより、同僚から病気の理解を少し得られた。しかし、またいつ仕事に影響が出てしまうか、自分も同僚も不安なことには変わりないが、『考えても仕方ない』と割り切るようにしている。

まとめ

めまい、メニエール治療にはしっかりとした知識があり、信頼できる医師の存在が重要だ。『めまい科』を標榜している病院もあり、めまいが続く方は一度受診してみることをお勧めする。

治療に関しては僕の場合は薬物療法。環境の変化により症状が良くなったり悪くなったりする...身をもって体験した。酷くなると手術が必要になったり、どんどん症状が悪化してしまうこともあるようだ。その前にしっかり治療し、悪化を防ぐことが大事だ。

『病は気から』とはよく言ったもので、いわゆる『ストレス』は様々な病気の原因になり悪化させる要因となる。何がどうストレスになるかは周りからは分からない。自分にとって何がストレスになるのか、目に見えないストレスまで認識すること。そして、そのストレスをうまくコントロールすること。自分でコントロールできないものとは距離をとる。

何より悲観して『考えすぎないこと』これが病気とうまく付き合っていくことに必要だ。

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