メニエール病で仕事を休職した方法

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メニエール病で仕事を休職した方法
このページを開いたあなたは、こんなお悩みをお持ちですよね?

・めまい、耳鳴りなどの症状が酷く、度々仕事を休むことがストレスだ。
『何か良い方法は無いか?』と悩んでいる。
・休職を検討しているが、会社、業務の都合で現実的ではない。

そんな悩みのひとつの答えになるであろう『僕がメニエール病で仕事を休職した方法』を書き記しておきます。ちなみに当時の会社には就業規則すら無く、休職制度なんて「何それ?おいしいの?」状態でした。いわゆるブラック企業ではないですがダークグレー企業...結果的にこれが良かったのかもしれませんが。

スムーズに休職に入れたわけではない

最初、会社の判断はもちろん『NO!』だった

予想通り、見事玉砕!
しかし、断られた事で俄然ヤル気が出てきた僕は、営業で培ったノウハウを活かし、プレゼンからクロージングの流れをを組み立てました。内部事情が分っている分、実際の営業より簡単です。ポイントとしては、僕の休職は目的ではなく、会社の問題解決の手段として認識させたことです。

会社の問題点を利用

言い方が悪いですが...利用した問題点とは離職率の高さ』です。
従業員満足度が低く、恐ろしいほどの離職率の高さでした。

従業員満足度向上の土台作り

まず、この会社で女性でも1人しか取得実績のない育児休暇を男性ながら1週間取得した。たった1週間ですが…口だけではなく、実際に会社が変わろうとしていることを従業員に見せた。その上で経営者には休職を認めることで、従業員が安心して働ける環境作り、社内外へのイメージアップ、離職率の低下につながると訴えた。これがかなり効果的だった。 
あまり細かく書くと特定されそうなのでこのあたりで。

会社には社会保険料の負担がある

休職期間中に会社からの給与の支払いはありませんが、その間も会社は休職者の社会保険料を負担しなければなりません。僕は従業員満足度のためには安い投資だということをアピールし、さらには「復職後に業績で返します!」と宣言して押し切りました。

ちなみに、当時の社長の知人でメニエール病の方がいたので、理解があったことは付け加えておきます。その方も私もこちらの漢方が効果があったように感じています。*あくまでも個人の感想です。

いざ診断書をもって交渉

自分の意見のみで訴えるよりも、医師の意見/バックアップがあると上司、人事(居なかったけど)に伝わりやすいです。病院、医師による違いもあると思いますが、率直に症状がひどく、仕事が出来ない、心と体を休めるために休職したい旨を伝えれば、診断書を書いてくれます。もっとも、ある程度キチンとした会社なら休職を申し出た際に診断書を提出するように言われることが多いと思いますが。

休職の期間は?

会社の就業規則によって期間が決まっている場合もありますが、僕の場合1カ月。完治を目指すわけでは無く、症状が落ち着くまで、まずは様子見で必要に応じて延長という話でスタートしました。

休んでいる間の収入は?

健康保険から傷病手当金が支給される

僕の場合は会社の健康保険から傷病手当金を支給してもらいました。給料の2/3程度でした。2/3あれば最低限の生活はできるので、安心して治療、休養に専念できます。社会保険料は高いと常々思っていましたが、いざという時にありがたさが身に染みます。残念ながら国民健康保険にこの制度は無いので、国保の方は要注意です。

手続きはカンタン

当時の会社に人事部は無く、自分で手続きを行いましたが、健康保険協会に問い合わせ、指示通り申請書を提出するだけでした。

傷病手当金を受給するにあたって注意すること

受給期間は1年6ヶ月まで

そうなんです。いつまでも受給できるわけではなく、最長期間が設定されています。また、その期間を過ぎたら同一疾病による受給は出来ません。つまり、1年6ヶ月受給し、一度復職、その後再受給ということは出来ません。ただし、最初の受給から1年6ヶ月以内に復職し、その後再発した場合は最初の受給から1年6ヶ月まで再受給できます。

また、一度治癒していると認められた場合は、復職後ある程度の期間ののちであれば同一疾病でも再受給できるようです。治癒は医学的な完治ではなく保険者の判断によるので、休職中はしっかりと治癒を目指しましょう。目安としては休職前と同程度の業務ができるようになること。

就労するとその時点で打ち切り

休職期間中(傷病手当金受給期間中)就労した場合、傷病手当金は打ち切られます。細かい点を挙げると業務メールの対応なども就労となり、打ち切られる可能性がありますので要注意です。

加入できない生命保険がある

休職すると生命保険によっては加入できないものが出てきますので、必要な方は休職までに加入しておきましょう。


意外と盲点、復職の手続き

対会社は問題なし

僕の場合は期間が短かったこともあり、上司と社長に電話で復職したい旨を伝えるだけでした。

リハビリ期間はなし?

ここ大事です。例えばリハビリで週1からの勤務で復帰、などということを会社は認めてくれても、上述の通り少しでも就労した時点で傷病手当金はは打ち切り。復帰後すぐにバリバリとフルタイムで働けるケースは少ないと思うので、もう少し実態に即した制度に変更してくれると助かるのですが…

ちなみに僕の場合は、雇用契約書なんて無かったが、裁量労働制契約でフレックスタイム、在宅勤務OK(実態無し)と常々社長が言っていたので、出勤が難しい場合は当日でもリモートワークOKという条件で復職した。

何度か半休、在宅勤務という形を取ったが、会社、同僚の協力もあり、大きな迷惑を掛けずに働けるようになった。

休職の前に雇用契約の見直しも検討しよう

復職後は周りの理解が大きくなったこともあるが、フレックスタイム、リモートワークOKにしてもらったことで、非常に楽に働けるようになった。もちろん会社、業務内容そしてコンプライアンスの問題がクリアできての話なので全ての方が検討できるわけではないが、可能性がある方は一考の価値アリです。

退職、転職も視野に入れる

休職は退職勧告、解雇の正当な理由となることを理解し、休職の交渉と並行して転職活動も行ったほうが良いです。客観的に社外からの自分の評価を知るいい機会です。


*今記事の内容はあくまでも個人の体験談です。この内容を実践すれば確実に休職できる、もしくは症状が改善するというわけではございません。また、当記事の内容を参照、実践した事によって何かしらの損害を被った場合でも、当サイト管理者は責任を負いません。

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